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Dream Theater(ドリーム・シアター) 12thアルバム『Dream Theater(ドリーム・シアター)』(2013年)

満を持してセルフタイトル・アルバムの登場

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Dream Theater』はアメリカのプログレッシブ・ヘヴィメタルバンド「Dream Theater(ドリーム・シアター)」が2013年に発表した通算12作目(ミニアルバム除く)に当たるスタジオアルバムです。バンド名をアルバム名にするというセルフタイトル・アルバムは、バンド/ミュージシャンにとって1度しか使えない手法であります。それだけにその作品への強い思いを感じ取ることが出来ます。

最も有名なセルフタイトル・アルバムと言えば、ヘヴィ・メタルの潮流を変えたメタリカの「メタリカ」(通称ブラックアルバム)だと思うのですが。

それは大抵ファーストアルバムか、ミュージシャンとして円熟期を迎えた頃に命名することが多いように思います。

今回のアルバムは今までの作品の最高峰であるという、自負や信念を込めたモノ、という印象なのです。

個人的にはそういった作品背景をも含めて聴き込むのが好きなので、本作品には否が応にも注目してしまいました。

なぜなら彼らは、プログレッシブ・メタル界の頂点に君臨する「Dream Theater」だからです。

Dream Theater 12thアルバム『Dream Theater(ドリーム・シアター)』(2013年)

<アルバム曲目>

01. False Awakening Suite(インストゥルメンタル
  I. Sleep Paralysis
  II. Night Terrors
  III. Lucid Dream
02. The Enemy Inside
03. The Looking Glass
04. Enigma Machine(インストゥルメンタル
05. The Bigger Picture
06. Behind The Veil
07. Surrender To Reason
08. Along For The Ride
09. Illumination Theory
  I.Paradoxe de la Lumière Noire
  II. Live, Die, Kill
  III. The Embracing Circle
  IV. The Pursuit of Truth
  V. Surrender, Trust & Passion
10. The Enemy Inside (インストゥルメンタル、ボーナストラック)

・リリース:2013年
・スタジオ:コーヴシティ・サウンド・スタジオ
・レーベル:ロードランナー・レコード
・プロデュース:ジョン・ペトルーシ

<メンバー>

Vo:ジェイムズ・ラブリエ
Gt:ジョン・ペトルーシ
Ba:ジョン・マイアング
Dr:マイク・マンジー
Key:ジョーダン・ルーデス

ドリーム・シアター (アルバム) - Wikipedia

個人的レビュー・その他もろもろ  

プログレッシブ・メタルの最高峰、ドリーム・シアターが2013年に発表した12作目のアルバム。

現時点(2015年)では最新のアルバムです。

元メンバーでありバンドの中心的存在であったマイク・ポートノイ(Dr)が抜けマイク・マンジーニが加入してから2作目です。

前作11thのアルバム製作やライブを重ねることで、メンバー間の結束も一段と増したように思います。

個人的には、マイク・ポートノイが居た時にセルフタイトルでアルバムを出して欲しかったという気持ちは強いですが、今言っても仕方ないですね。

しかし、このメンバーでやっていくのだという意思表示なのでしょうか、なぜこのタイミングでセルフタイトルなのだろうかという疑問は残ります。

例えば名作である2nd「Images & Words」や5th「Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory」のような完成度では無いのは事実だし(とは言っても素晴らしい出来ですが)、85年デビューを考えると、2015年リリースの作品の方が30周年記念でそれらしく思えるのに、という印象です。

内容に関しては、新たなる始まりを示唆するようなインストの1曲目「False Awakening Suite」に続き、マイク・ポートノイが好きそうなアグレッシヴな2曲目「The Enemy Inside」やメタルファン以外にも聞きやすい3曲目「The Looking Glass」、最近定番になりつつある組曲的な9曲目「Illumination Theory」で終わるラストも悪くは無い。

これで終われば良いのに最後10曲目にボーナストラックが入ってきて、全体のバランスが崩れるのが残念でした。

聴きやすい曲も多いのでコアなファンだけでなく、幅広いリスナーに支持される作品だと思うのだけど、やはり1度聴いただけで心を鷲掴みされる様な引っかかりがなく、もの足りなさが残ります。

このアルバムで言うと、コレ!という曲が無いのです。

ですので全体を通して聴くと焦点が定まらず、散漫でぼやけた印象はぬぐえないです。

ただ最近は9曲目の「Illumination Theory」を良く聴くようになり、聞き込むほどに段々と良さが分かるスルメ系アルバムだなと感じるようになりました。

しかしまあ、このアルバム発売後のライブDVD「Breaking the Fourth Wall」を観るとホント素晴らしくて、そんなネガティブな印象も消えちゃうんですけどもね。

個人的オススメ曲

#2. The Enemy Inside

#3. The Looking Glass

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オフィシャルHP・リンクなど

dreamtheater.net

www.sonymusic.co.jp

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