やたらと『WeChat』を使う中国大陸
この出張が決まるまで、恥ずかしながらこのWeChat(ウィー・チャット)ってアプリを知りませんでした。コレ、いわゆる「中国版LINE(ライン)」と呼ばれるものでして、友人などを追加してメッセージや通話が出来る便利なアプリなのです。
そもそも、中国圏内ではLINEが使えない(ブロックされてる)という事情もあって、メッセージツールとしてこのアプリをインストールする必要があります。
※LINEはやり方によっては使えますけどね。
しかも友人とのメッセージだけじゃなくて、コレを使ってコロナ関連の申請だったり、身分証替わりにもなる為、中国入国に際しては必ず必要なアプリであると言えます。てことはガラケーの人ってもう中国に行く事すら出来ないんすね。。。
いや、しかし凄いっすね。日本だったら例えばLINEで個人情報や入国の登録なんかを全て登録するなんて無いじゃないですか。その辺が中国のデジタル感なんですかね。最初はこのアプリで全部登録するのに妙な違和感があったんですが、結局入国してからも全てこの『WeChat』でやり取りをするので、程なくして非常に合理的なツールだと感じるようになりました。
WeChatをどこでも使うって感じた一例
今のところですが、どんなところで使ったか、使ってるかってのをお伝えしてみます。
・コロナ陰性証明書のアップロード
・空港にて渡航前の登録関係
・渡航後の検疫所
・隔離期間中の渡航者同士の連絡手段として(テキスト&通話)
・隔離中の諸々の事務処理、申請関係、隔離ホテルへの連絡手段
・(LINEが使えないため)日本に在住者とのコミュニケーション
・会社との連絡の手段
直ぐ挙げただけでもコレくらいはあります。後もっとちゃんと使えば、コレで決済とかもできるっぽいんですが僕は使って無いです。
WeChatインストール方法(スマホの場合)
画面のスクショを参考に述べたいと思います。
1.起動から初期設定まで
▲ アプリをインストールして立上げます。
▲ 僕は「モバイルで登録」にしました。中国はFacebookが利用できないので、万が一を考えると「Facebookでサインインアップ」はやめておいた方が良いかもです。
▲ 名前はニックネームでも本名でも良いです。番号は「+81」が表示されてますが、普通に頭から080~、090~と入力すればいいです。
▲ パスワードを入力し、利用規約を読み同意します。
▲ 条件を読み、同意します。
▲ 「パスワードを保存」にしておいた方が良いです。
▲ セキュリティ認証をスタートします。
▲ よくある画像を合わせるやつです。何の意味があるのかいつも思う。
▲ セキュリティ認証中。
▲ 自分宛てに確認コードが届くので、入力します。
▲ WeChatはカジュアルに友人の連絡先を使って友人登録してこようとするので注意です。
▲ 「許可しない」を選択して、後々ちゃんと1人ずつ登録した方が良いです。
▲ これでWeChatの初期設定は完了です。今は友達ゼロ状態です。
2.友人追加方法
▲ 右下の「自分」って所から、自分のQRコードを表示させ、それを
①隣にいるWeChatをインストールした友人にスキャンしてもらう
②画面をスクショして、WeChatを使ってる友人にLINEやメッセンジャーで画像を送る
などして、友人として繋がってもらいます。
▲ しばらくすると、そのQRコードを登録した友人がWeChat上に出現します。
▲ 友達登録します。
▲ 友達が追加されたのを確認します。後は通常のメッセージツール同様に会話や通話ができます。
特徴・オススメな点
1.PCと連動させればPC上でも使える
PC版をインストールして、スマホと連動させると、スマホ・PCどちらからでもアクセスすることが出来ます。長文を書く際や、メールの文面を貼り付けたい場合などはPCから操作する方が楽なので、この機能は便利です。
2.連動させたPCに画像データを移せる
PCと連動させると、ファイル転送用のフォルダが出来ます。コレを介して、スマホ↔PC間でデータのやり取りが出来るのが便利です。特にホテルの部屋などWi-Fiに繋がれた環境であれば非常に便利だと感じます。
例えばスマホで写真を撮って、そのデータをこのフォルダに置けば、PCからアクセスして画像データを貰う事が出来ます。コレがあると、メールや資料に添付する写真が直ぐに用意できてホント楽ですね。
3.翻訳機能がある
1と2はラインでもそれっぽい事出来そうですが、この翻訳機能はWeChat特有のモノなんじゃないかなと。今はコロナ禍というのもあって、隔離ホテル滞在時にホテルとWeChatで繋がるんですが、そこから連絡があっても中国語でよくわからない。そんな時は文章をタップして翻訳を選べば、下に日本語が表示されます。
▲ 不明な中国語のメッセージが来たとします。
▲ 文章の上で長押しするとコマンドが出現するので、翻訳(赤丸)を選択します。
▲ 日本語に変換できました。。。じゃあどうすんのよ?って文章へのツッコミはありますけどね。それで考えるのは、例えば逆の要領で自分の日本語を送信して、同じように中国語へ変換できるんじゃ?って思ったんですが、その機能は無いようです。
注意・イマイチな点
1.データ流出などのセキュリティがちょっと心配
申し訳ないですが、ちょっとそういう不安はありますね。でも中国に行くとなると仕方ないので割り切るしかないですが。
日本で出張準備する際に、自分のスマホで中国出張に関しての書類って登録すると思うんですよ。それで、それとは別で会社から出張用スマホを支給されたとするじゃないですか。でも事前にコロナ陰性証明とか個人情報を登録したスマホを中国でも使った方が何かと楽なので(登録時のスクショもあるので)結局個人スマホを使い続ける事になってしまいますね。
僕の場合はSIMフリー携帯電話だったし、中国行きに際して現地用のSIMを準備して出かけたので問題は無かったです。でも出張中は支給されたスマホだけでやり取りする!って人ならば、最初から最後までそのスマホのWeChatで登録を進めた方がいいですね。
以上、良かったら参考にしてみてください。
その他リンクなど
・WeChatダウンロードページ
WeChat - Free messaging and calling app