中国ビザの申請までが結構面倒で時間が掛かります。
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2021年6月あたりに中国ビザの申請をしてきました。まだまだ世の中はコロナ禍であるという事もあり、また僕自身が中国ビザ申請が未経験者であったというのもあり、非常に面倒かつ時間のかかるものでした。僕は全ての手続きを自分で行った訳ではなく、そのような手続きを担当している旅行会社の方に任せたりしながら申請を行いました。今後、申請方法や手続きが変わる可能性はありますが、現状の記録として書いておきます。
中国ビザ申請の流れ
先ず中国ビザ申請の流れですが、ビザ申請をする前に、オンラインでの書類作成(入力)や写真を撮るなどの準備があります。細かく書けばもっとあるかもしれませんが、僕の行った手順だと以下の様な流れでした。
※実際に行った流れと前後しますが、コレが一番スムーズかなと思って書いています。
①ビザ用の写真撮影
②オンライン書類の作成(一部保留)
③オンライン書類の完成(完了)
④中国ビザセンター申請の予約
⑤中国ビザセンターにて申請
⑥申請の完了
⑦(補足情報)ビザ申請した期間と出発日がズレたらどうなるか
順を追って説明します。
ビザ申請用写真撮影
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ビザ申請用の写真撮影はオンライン登録で必要になるので、先に撮っておいて損は無いです。オンライン入力をすると分かるんですが、写真のアップロードが最初の方にあり、まずそこをクリアしないとそれ以降の入力に進めないのです。なのでまず一番先に写真をゲットしておくと良いです。
その際に絶対オススメするのは、スピード写真ではなく、写真屋さんで撮ってもらうという事です。というのも、ビザ申請写真の条件がかなり厳しくて
・背景が白→スピード写真はたいてい水色
・写真全体に対して顔の位置・向き・全体に対して頭頂から顎までの割合などが細かく指定されている→自分で撮ると難しい
・電子データと紙データが必要→写真屋さんだとその場で両方貰えるので楽
など、ちょっとスピード写真だと無理っぽいなと感じる部分が多かったです。実際に僕は最初スピード写真で撮ってPCでスキャンして電子データにしたのですが、NG判定されました。そうなると金の無駄だし、何より時間のロスが大きいです。そこで僕はスピード写真をやめて、「カメラのキタムラ」さんでお願いしました。
宣伝するわけじゃないですが、キタムラさんで良かったと感じた点は
・遅くまでお店が開いている(自分の所は21時まででした)
・中国(だけじゃないが)ビザ用写真に慣れており、サイズや条件を踏まえた上で撮影してくれる
・眼鏡の種類、表情とか注意してくれる
でした。中国ビザ用で、、、と言うだけで経験者のカメラマンさんがその条件で撮影してくれます。また撮影時に「太い黒ブチ眼鏡だと、目線と被ってNGになる可能性が高い」「表情や目線はもっと・・・だと良い」などとアドバイスをくれます。なので僕は眼鏡を外して撮影してもらいました。その場20分程度で仕上がるし、紙の写真2枚といつでもダウンロード出来る電子データが貰えます。紙の写真は実際にビザセンターに申請する際に必要になるので、両方無いとダメです。
オンライン書類の作成(一部保留)
ビザ申請を行うにあたり、提出する書類をオンラインで作成する必要があります。今回私が申請したのは、中国商務貿易(M)査証、(Mビザ、ともいう)というものです。いわゆる仕事で出張するために必要なビザになります。その申請の為に、まず中国ビザセンターのHPから、自分の身分や出張目的など様々な項目を入力します。
中国ビザセンター:首页-中国签证申请服务中心
入力は「英語」または「中国語」のいずれからか入力します。後々色んな場面で感じるるんですけど、日本語対応が全然ないんですよ。もうちょっと日本語も尊重して欲しいと思うんすよね。。。
それと、入力項目の数が半端ないです。質問が120個くらいあるので、初めて入力する人は4、5時間とか平気で掛かりますよ。卒業して10年以上経ってて、最終学歴の名前を英語ですぐに書けます?何年度に卒業したとか、親の住所とか、ホントその情報必要なの?って項目も沢山あります。そういうのいちいち調べて確認しながら入力するので、手間が非常に掛かります。自分が事前に調べておく必要があると思ったのは
・最終学歴の名称(英語):これは僕の学部が既に無く(他学科と合併して別名になっている)調べようもなかったんで、自分で勝手に翻訳して書きました。あんまりこの辺を重視してる訳じゃないっぽくて、問題無かったです。
・出張先の社名、住所(英語):Google検索してもHPが無くて、社名も住所も英語でどうすべきか困ってしまいました。担当の営業を通じてとりあえずの住所と連絡先を確認してもらいました。
・滞在日程:この辺もまだ完全に決定では無い状況で申請書を完成させなくてはならず、その時点でのスケジュールを記入しました。
スケジュール等は翌日に変動する不確定な情報が多く、自分も会社の人間もはっきりしない状況で進めるしかなかったです。この辺、僕が非常にストレスに感じた事でしたね。翌日スケジュールを変更して来たり、それが自分まで伝わって無かったりが多くて(コレはウチの会社の問題ですけど)、別の仕事を抱えながらの作業だったので、勘弁してくれって感じでした。
でもこれらオンライン申請の内容は、一度保存してまたそこから入力再開とか、修正編集が出来ます。ちゃんとパスワードを保存しておく必要がありますけどね。
で、全ての項目を入力したら最後の「完了」ボタンは押さずに、保留にしておく必要があります。というのも、「完了」してしまうと、そこから1か月以内にビザセンターで申請しなければならないからです。諸々の手続きやスケジュールが絶対に変更無しならばそれでも良いんですが、万が一を考えて「保留」にしておくのがオススメです。
オンライン書類の完成(完了)
申請の登録をしてもらう旅行会社へ、オンライン書類の入力が完成したという連絡をして、その申請内容をチェックしてもらい、不備不足や表現に誤りが無いかどうかを確認してもらいます。僕は完璧だと思っても、数か所の修正を指摘されました。恐らくこういう申請書を何百件と見てきた方々なので、最終チェックをしてもらうと結構安心できました。
その後、実際に中国ビザセンターでの申請の予約をしてもらう為、「保留」にしてきたオンライン書類の「完了」ボタンを押して書類を完成させます。オンライン書類を完成させ、書面で印刷やサインしたものが無いと、予約が出来ないためです。
中国ビザセンター申請の予約
中国ビザセンターへ出向き、申請を行う為の予約を行います。ただし予約自体は旅行会社の方にしてもらったので、僕はその日程を教えて貰っただけですけどね。予約に際して、旅行会社に送付する書類は以下の通り
・完成させたオンライン書類を印刷して、サインを書きます。
・提出用の写真を用意します。
・過去14日間の渡航履歴の宣言書を印刷し、サインを書きます。
・パスポート(残り6か月以上)を用意します。
次に旅行会社の方にビザセンター申請日を予約してもらいます。注意点としては、こっちの準備ができてもすぐ翌日に予約出来るって訳じゃないという事です。まず中国ビザセンター(東京)は現在週3日(月~水、3営業日)しかやっていません。そして、予約は2日前にならないと出来ません。つまり来週の月曜日に予約したければ、前週の火曜日に予約するという事になります。普段仕事を抱えてる人は、スケジュールのやりくりが大変だと思います。あと自分のパスポートを旅行会社に郵送するのって、すんごい抵抗感があります。仕方ないんですけど、不安にはなりますね。僕はレターパックで送りました。
パスポートのオススメの送り方|専門家の郵送方法 | wise-lifestyle
中国ビザセンターにて申請
予約が確定したら、当日は本人が中国ビザセンターへ出向きます。本人である必要は、ビザ申請の際に「顔写真の登録」と「指紋登録」を行うからです。中国ビザセンターは日本にいくつかあり、東京近辺だとお台場にあります。僕が自宅からお台場へ行くと距離が遠くて、それだけで一日仕事になってしまいました。殆どが移動でしたけど、まあ正当な理由で仕事がサボれたので良かったですけど笑
http://bio.visaforchina.org/TYO2_JP/aboutus/281029.shtml
予約の際に時間も指定されたのですが、11:45~12:00の間に来てくれという結構シビアな時間設定でした。ゆりかもめの状況も分からないので、結構早めに到着するようにした方が良いです。
合流すると旅行会社の方が居て、再び訂正をお願いされました。サイン(署名)する場所が間違っていたようで、足りなくて追加でサインを書きました。万が一の為に、サインを書いていない申請書と渡航履歴宣言書は持って行った方が良いかもなと思いましたね。
ビザセンター内は、コロナ禍だというのにかなり混んでいました。中国人も多かったですが仕事で向かう日本人もかなり居て、この状況下でみんな大変だなぁと他人事のような気持になりました。旅行会社に渡された書類とパスポートを提出し、顔写真と両手の指紋を取られて完了でした。
僕は指紋が浅く、指紋登録でNGになる事が有るので心配でした。最初、やはり登録NGだったんですけど、そこに用意されていたハンドクリームを塗ったら登録OKになりました。なので実際に空港に向かう際も指紋が浅い人はハンドクリームを持参した方が良いと思いましたね。
申請の完了
申請した後、10日程してビザの申請が通り中国ビザが取得できたと連絡がありました。その翌日にパスポートが送り返されました。パスポートのページに中国ビザが貼ってあるか、必ず確認してください。これで中国ビザ取得の一連の流れは完了しました。コレ実際に全部自分でやると(一部旅行会社ですが)、とてつもない時間と労力を使います。何も知らない上司はそんなの昼休みにチャチャっとやればすぐ終わるっしょ!みたいな無責任な事言ってくるんですけどね。
まあそういう時は、このブログを見せて上司に時間が掛かる事を言ってください。
ビザ申請した期間と出発日がズレたらどうなるか
ビザ取得後に、出張のスケジュールが大きく変更になりました。全体的に後ろにずれ込み、作業日程や期間や到着する空港もかなり変わったという事もあって、申請した書類と大分異なる状況になりました。しかしながらその辺は問題ないようで、再度ビザの申請をするという必要なありません。例えばビザ3か月だった場合、次のように考えれば良いようです(旅行会社に確認しました)
ビザ3か月、申請期間が(6/1~9/1)だった場合は次のように考えるようです。
・申請期間中に(6/1~9/1の間)に出発すればいい
・6/30に出発し、帰国が9/30になっても大丈夫
・帰国等については、中国入国の際に担当の人に伝え、申請書を書く
・帰国のチケットを変更可にしておけば問題無い
との事でした。申請期間中に出発して帰国しないとヤバいと思いがちですが、そうでもなかったようですね。
中国ビザ取得に関する注意すべきポイントのまとめ
・中国ビザ申請用オンライン書類の入力は少なくとも半日ほどかる
・入力項目は英語か中国語、(英語の場合)事前に英語表記の個人情報を確認しておく
・写真はスピード写真でなく、カメラ屋さんがオススメ
(僕はカメラのキタムラさんにお願いしました)
・中国ビザセンターの営業日に注意(月~水の3営業日)
・ビザ申請から取得まで10日程かかる
・ビザ取得完了したら、パスポートに中国ビザが貼ってあるか確認する
申請してみて感じた事
色々慣れない事が多く、ムカついたり不安になるかと思いますが、僕でもなんとかなりました。恐らく全て自分でやる人は少なく、旅行会社の方にお任せする部分があるかと思います。なので、下らない本当にちょっとした質問でも旅行会社の方に聞いた方が良いです。メールすれば大抵ちゃんとした回答が得られますので、安心できますよ。あとは会社など周りに経験者がいるならそっちにも聞くといいです。ネットで調べて悩みまくるより、聞いた方が早いし確実です。
一番ネックだったのは、こういう登録をしたことのない上司や同僚の理解を得るのが難しかったことですね。作業に時間が掛かりすぎだとか、ビザ申請への出張は代わりの人に任せればいいとか、適当な事ばっかり言ってくるのが本当にきつかったですね。今はコロナ禍で旅行会社の方も毎日出社してなくて、そういう意味でも時間はかかっちゃうかと思います。全ての作業に要する時間は、思ってる倍以上見積もった方が良いと思います。
以上、良かったら参考にしてみてください。