何もしないことをする豊かさがある
[http://photo credit: Peeling Crash Paint via photopin (license)]
平日の昼間、時間があったのでただブラブラと歩いていた。
目的もなく、意味もなく歩いた。
春のような穏やかな空気で、人も少ない。
のんびりとした時間を過ごしていた。
歩いていると、考えがまとまってくる。
ここ最近、あまり頭が機能していなかった。
ボーっとすることで、脳内の整理が起こっているようだった。
考えない事で、考えがまとまる手助けになっているようだった。
色々と気づくことがあった。
人生の分岐点で何故そちらを選んだのかとか。
釣りとか、盆栽とか、そういったモノに興味がある事。
海外に気ままに出かけてみたい事。
日本は豊かで安全であると感じる。
でも何故に不幸を感じる人が多いのだろうかと思う。
もっと歩いてみた。
心地良い疲れを感じた。
風が気持ちいい。
ここのところ、焦る気持ちが常にあった。
自分と心の中で対話をしながら歩き続けた。
答えは出ない。
悩みはある。
それは一生終わらない。
俺はそういう性格なんだ。
何時だってグダグダ悩み続ける男なんだと思った。
でもまあそれも良いかなと思えるようになってきた。
随分と歩いた。
空はだんだんと夕方になっていた。
歩いて家に帰ろうと思った。