GloryDazeDays

日々のワクワクを受信・発信したい。ぼんやりとした日常を楽しく前進していきたい。

サマーデイズ(Summer daze)

8歳ごろの話。

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[http://photo credit: Pai Shih Playing via photopin (license):title]


昔は楽しいことがあるならば、ずっとずっと続けばいいと思っていた。
永遠にこの時が続けばいいと、そう思っていた。
夏休みの宿題は、あまり好きじゃなかった。
特に自由研究。
自由に研究せよ、という不自由な重圧が僕には全く理解できなかった。
それでも僕は夏を思いっきり楽しんでいた。
チャリで行ける所まで遠くに走ったり。
川でハゼを死ぬほど釣ったり。
祭りで型抜きに躍起になったり。
僕は他の殆どの少年同様に、アホで無敵だった。
全力で生きていた。
そして、ずっとこのままの日々が続くと思っていた。
なのに、急に迫り来る休みの終わり。
期限を守って提出をしなくてはならない。
そんな学生の対処すべきシステムは仕方ないと思いつつ、必死で宿題を片付けた数日。
でも楽しいことがたくさんあったなぁ、と思いを馳せていた。

 

38歳ごろの話。

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[http://photo credit: VV Nincic crete via photopin (license):title]


今は楽しいことがあっても、ずっとずっとは続かないだろうなぁと思っている。
永遠に続くものなどないと、経験から知っているから。
夏休みの宿題は、今は無い。
基本は自由時間。
自由に過ごせばいいのに、何をして過ごせば良いのか全く分からなくなっている。
そして僕は夏を思いっきり楽しむことはなくなった。
1人酒に飲まれたり。
家で映画を観たり。
友人と酒を飲んで飲まれたり。
僕は他の殆どの同世代と違い、独り身で偏屈な男になっていた。
全力で生きるなんて随分ない。
そして、ずっとこのままの日々が続くのかもなぁと思っている。
そこに、常にまとい付く終わらない毎日。
期限のない独り身にどっぷりと浸かってしまった。
そんな男を救済するシステムはない事を承知しつつ、曖昧にこなす毎日。
でも楽しいことも1つはあるかもなぁ、と想いを馳せている。

 

けども、けどもなぁ。。。

 

独り身は危険だ。
麻薬のように、いつのまにか快楽にハマってしまう。
楽で適当で、誰にも批判もされず、自由な時間も金も多少はある。
ヌルヌルとズルズルと過ごしてしまう。


だからこそ。
期限を決めること。
不自由さの中で自由を得ること。
偏屈よりアホでいること。
全力で生きること。
お酒に飲まれないこと。
などなど。
大事なのではなかろうか、と思う。
いつだって今が1番楽しいと思える人間になりたいなぁと。
ほろ酔いで思う夏の終わりの夜のこと。